辰巳の森ディスクゴルフクラブ

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<キャディーの つ・ぶ・や・き>第22回関東オープン

   


関東オープン2018.7.14-16栃木・清原緑地)前田(2018.10)
<キャディーの つ・ぶ・や・き>

今年で22回目の開催となる関東オープン。コースはかなり変更が施され、イメージはかなり変わりました。投げているのを見ると、難しくなっているように感じます。
関東オープンは、昨年実績で行くと、オープン部門は、1ラウンドのAv60が決勝進出ラインです。ラウンド目標をイーブンパーに置く、国内では稀な大会です。
今年も、実力者が顔をそろえ、面白い展開が期待できる大会となりそうです。
顔ぶれは、どの大会でも圧倒的な強さを見せつける、梶山(学)選手。彼を中心に進むことは、間違いないと思われます。それに、昨年サドンデスで勝利、2連覇を狙う松田選手、昨年2位の白井選手、今年、上位常連の福田選手、それに安定感のある菊地選手、佐々木選手、若手から坂井(佑)選手・長岡選手等が今回、どこまで上位に食い込めるか、見どころ満載です。今年の関東は、異常と思える高温の環境が加わり、体力との争いもポイントになります。
1R目、パー63で60を切ったのは3人。Av113mのコースでは、まず決勝に残ることが目標となります。白井選手は、セーフティーに攻めた結果58、梶山選手52、松田選手55に次ぐ3位。上位常連組では、菊地選手、坂井(佑)選手、長岡選手61、佐々木選手66、福田選手68。上位陣でも、一つ間違えば、大たたき必至のコースが続きます。気温は湿気を含んだ高温が、襲いかかります。待っている時は、木陰がマストです。2ラウンド目(3R目からは、成績順にメンバーが決まる)。梶山選手55、松田選手58、白井選手61。4番手には、63でまとめた長岡選手が食い込みました。3R目、坂井(佑)選手、菊地選手、佐々木選手、福田選手あたりが、決勝進出を狙って戦う中、地力に勝る菊地選手が、3R目のベストスコア58を出し、長岡選手に替わって4位に浮上しました。この3ラウンド目、アンダーパーが4人。白井選手60、梶山選手61、マスターの川崎選手62。初日より、スコアを落とす選手が多いのは、高温による初日の体力消耗が、集中力に影響しているせいか、または、コースの難しさが、徐々に選手の体力を奪っているのでしょうか?・・・。
準決勝は、上位9人に絞られての争いとなりましたが、4位と5位の間に、9差が付き逆転決勝は難しい展開。結果は、予想通り1位梶山選手、9差白井選手、4差松田選手、1差菊地選手で決勝がスタートすることとなりました。
ここからは少し、キャディーとして白井選手の戦い振りを書くことにします。2日目、「1ラウンドでも梶山選手に勝ちたい」と、白井選手。一方、梶山選手は、「白井選手に20差をつけたい」と、2人共、ゲームに集中してきた様子が伺えます。直接対決の3ラウンド目、白井選手がテクニカルな前半でリードを奪うと、ロングホールの後半を凌いで、1差でこのラウンドを奪い取る。続く準決勝は、テクニカルな前半9ホール、再び梶山選手に2差をつけて、このラウンドも勝つことが出来ました。その差は遂に初日の12差から9差に。
悔しがる梶山選手、喜ぶ白井選手、勝負を楽しむ2人の姿が印象的でした。
決勝は、白井選手不利と思われる、ロングホールが続く10~18番ホール。しかし、予想に反して決勝4ホール終了時点で、梶山選手と7差とする健闘を見せた白井選手でした。ところが、決勝5ホール目、このコース最難関の(14番ホール林間の124m?パー4)パーなら上出来と思っていたこのコース、梶山選手、松田選手、菊地選手はバーディー。白井選手は、スターフレーム崩しのパー。3人とも、凄かった!!
追い上げはここまで、集中力の増した梶山選手が、後半独走で優勝。
2位争いは、後半、一気に差を詰めた松田選手が決勝7ホールを終わって、白井選手に1差と詰め寄る接戦。しかし、決勝8ホール目。白井選手が、セカンドショットで残り100mを、ゴール左10mに付けます。松田選手も、60mのアプローチをほぼ同じ距離に付けます。まず松田選手からのパット。入れないと追いつけないというプレッシャーからか、10mパットを外し、決着がつきました。ひょっとしたら、後ろから追い上げる、菊地選手を意識したのかもしれません。

日本のコースとしては、タイトで長めの関東オープン。技術、遠投力、メンタル、それに加えて、今年は体力も必要だったかもしれません。
関東オープンでは毎年、おもてなしの気持ちもたっぷり。暑さに備え、ミストや、美味しいキュウリやかき氷等、水分もたっぷり用意されています。スポッターも随所に配置され、選手は試合に集中できていました。運営もスムーズで、スタッフに感謝するばかりです。ありがとうございました。

<オープン>  1 梶山  学  52 55 61 29 29 226
        2 白井一夫  58 61 60 27 32 238
        3 松田英明  55 58 68 29 29 239
        4 菊地哲也  61 64 58 28 30 241
<レディース> 1 佐藤幸子  71 66 72 35 32 276
<マスター>  1 川崎篤人  65 59 62 27 33 246
<Gマスター>  1 藤井善行  64 65 67 31 36 263
<シニアGM>   1 金子栄治  67 65 64   37 233

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