辰巳の森ディスクゴルフクラブ

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キャディーの つ・ぶ・や・き(第32回九州オープン2018.12.1-2福岡)

   


キャディーの つ・ぶ・や・き(2018第32回九州オープン・海の中道)

12月の1・2日、第32回の九州オープンが開催されました。9Hを3つ(A~C)のエリアに分けて、その組み合わせにより、18Hが作られています。比較的ショートのAエリアが、ポイントになります。
今回、初日の午後、4~5m/sの風があり、決勝でも、少し雨が降りましたが、全体としては、穏やかな3日間となりました。
今回、優勝する気満々で乗り込んだ白井選手でしたが、回ってみると不利なコースが多かったので、当初の目標を変更し、「梶山(学)選手を楽に勝たせない」にしてスタートしました。
金曜日に、27Hを回った感じでは、Aエリアは、バーディ先行のラウンドが出来ますが、B、Cエリアは、バーディは取れるものの、ボギーも出やすい見た目よりやや難しい設定になっています。この組み合わせでは、1ラウンド50が1つの目安になりそうです。梶山(学)選手は「2を狙えないホールは無いので、40台の争い」とみているようでした。ただ、ショートのAエリアでも、木に当たりだすと、スコアを伸ばせないタイトなホールが多く、いかにリズムに乗るかが、カギとなりそうです。

1ラウンド目、B・Cエリアのコース。ここを40台で来ると、乗れそうな気がします。しかし、前半はショットが抜ける、寄らない、そして、パットも入らないと、3拍子揃って、いましたが、何とかパーを拾いつつ、Bの3番ホールを向かえました。このホール、陸橋の横にゴールがあり、手前は急斜面の登り83m。1投目、ゴール手前から坂の下に滑ったディスクは、急斜面のOBギリギリで止まりました。2投目、投げ上げ9m。狙いたくなるパット。自由にさせてみました。結果は思った通り、ゴールの足に当たり、一直線に転がりOB,このラウンドで初の5。終わってみれば53と、40台には程遠いスコア。上位陣のスコアを聞くのが怖い瞬間です。まず気になるのは、梶山(学)選手のスコア。聞いてみると、なんと56!!このことを白井選手に伝えると、一気にテンションが上がります。単純です(^^)このラウンド、53がトップで、同スコアが5人いました。午後は、今年注目の福田選手との直接対決です。それに、Dana選手、吉岡(達)選手が加わります。九州オープンの2ラウンド目を、梶山(学)選手と回らない記憶が、あまりないせいか、白井選手も、なんとなく変な感じを引きずり、また前半で出遅れます。得意なショートの林間で、バーディがきません。トップ福田選手とは、前半を終わって3差が付きました。しかし、風がやや強まった後半Bコースで、何とか福田選手に追いつきます。この後半の出来は、明日に繋がる、面白いと感じる内容でした。少し風が出たくらいが、考えることが多くなり、集中力が増すようです。
2ラウンドを終わって、トップはGマスターの浜崎選手が53・49の好スコアで抜け出します。続いて、オープンの白井選手、福田選手が53・52、GマスターのDana選手が53・53のスコアで続きます。梶山(学)選手の調子は依然として上がらず、トップと10差になっています。3ラウンド目からは、いよいよクラス別に振り分けられます。混戦の今年、3ラウンド目が楽しみです。
これから、オープンに絞って見ていきます。3ラウンド目、トップグループは、白井選手、福田選手、George選手(韓国)、Hyundo選手(韓国)。第2グループは、金谷選手、Changho選手(韓国)、梶山(学)選手、梶山(能)選手で、3位~8位までが、2差の争いとなっています。(白井選手、梶山(学)選手とは7差)
今日は、ほぼ風のない状態でスタートです。
コースは、最短のA(Av68.8m)と最長のC(Av97.6m)。前半、いかにバーディを積み上げるかがカギになります。昨日、Aコース27でしたので、同じことをしていると、梶山(学)選手の一瞬の追い上げで、逆転も十分考えられます。
白井選手は、後続グループの梶山(学)選手からの圧力に、集中力が増しているのがわかります。その証拠に、「1ホール目、バーディは取らない」というジンクスもすっかり忘れているようです。しかし、2ホール目から全くバーディが来なくなります。イライラの募る5ホール目、林間低めを抜ける74m。ここでバーディが来ると、今までのショットが嘘のように、ゴールに寄りだします。前半終わってみれば22。なかなかの滑り出しです。トップタイでスタートの福田選手(前半23)が、しっかり付いて来たことが、白井選手の好結果に結び付いています。前半の調子は、後半でも持続、4バーディ・ボギーなしの25。梶山(学)選手が40で来てもタイ。いくつ貯金が貰えるかを考えている白井選手を見ていると、やや余裕が出てきたようです。福田選手は、後半イーブンバーで、やや伸び悩み4差。結局、梶山(学)選手は48。8つの貯金を貰って、いよいよ直接対決の準決勝(Cコース・パー29)です。決勝のコースは、2と4の可能性があるホールも複数あり、決勝6ホールまでに、出来るだけ(最低でも6差)引き離しておきたいところです。
準決勝スタート。3ラウンド目までとは、明らかに違う梶山(学)選手がそこにいます。白井選手がギリギリで堪えているのが良くわかります。1ショットのミスが、逆転に繋がる争いを久々に見ることが出来ました。準決勝8ホールを終わって、梶山(学)選手8アンダー、白井選手5アンダー。9ホール目、取りこぼしたのは梶山(学)選手でした。お陰で、決勝の最低基準6差をようやく確保出来ました。見ている私の方が疲労困憊のラウンドでした。
いよいよ決勝(Bコース)です。エブリ1の差をどこで崩すか。その時は、意外と早くやってきました。1ホール目、梶山(学)選手2、白井選手3、5差で迎えた2ホール目。84mのコースはストレートながら、松の下枝が2mくらいの高さまで伸びる難しいライン。梶山(学)選手は、10m近い松の左上空を、サイドスローでS字を描いて、ゴール右10m。
さすがに、見せるショットより、勝負に重きを置いたと思わせる一投でした。
白井選手には、低めで攻めるコースしか残されていません。90m以下のコースはここだけです。何とかここで2を取って分けたいホールです。低めに投げだされたティーバードは、ストレートにゴールに向かっていきます。しかし、飛距離不足気味に、やや手前からスキップしてゴール左12m。ここを決めればエブリ1が崩れます。今年は、例年になくギャラリーが多くいます。白井選手が得意とするシチュエーションです。3年前のウイニングパットが思い出されます。白井選手も、ここが最終ホールと思いパットに臨んでいるに違いありません。少し長めに時間を取って投げ出されたディスクは、今までより強めに、ゴールを真芯で捉えました。残り4ホールはリラックスムード、このホールでほぼ優勝が決まりました。
今回の勝因は、一緒に回るまでに大差を付けられたことが、大きい気がします。準決勝で分かるように、白井選手と回ると、梶山(学)選手のリズムが合い、一気にギアが上がります。アドレナリンの滴る音が聞こえるくらいの白井選手。もし、2ラウンド目から戦っていたら、梶山(学)選手と3ラウンド戦う力は残っていなかったかもしれません。
私も疲れましが、勝つことが出来て良かったです。ケガも無くホッと一安心です。
大会関係者の皆様、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。   (K・M)

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