2015ディスクゴルフ世界選手権他☆「その3」公式戦3戦「2015World」8/4-8
2015ディスクゴルフ世界選手権他(プロの部)(2015.7.15-8.18 Pittsburgh.PAその他)
関口 シニアレディースで世界一に!!
移動日7/27、約200kmの行程のため、ゆっくり出発したせいか、通勤ラッシュにも合わず、道はすいています。3時間ほどかけ、ペンシルバニア州Pittsburghへ。情報では、こちらでも、3週間位雨が続いたという事で、少し心配です。
さて、ワールドのコースは、かなり広域に4コースが点在しています。コース間の移動は、一番離れているところでは、50分くらいかかります。コース自体は、準決・決勝の行われるSlippery Rock大学(Av156mPar67)のキャンパスを除いては、全て森の中のコースで、各ショットの置き場所を考えないと、OB以上の過酷な状況が待つ難易度の高いコースとなっています。どのコースも、かなりのアップダウンがあり、体力が必要です。(水分は必須なアイテム)
唯一、大学のキャンパスコースだけは、オープンなロングホールが主体となって、決勝の観戦仕様となっています。
Pittsburghに着くと、いつも通り、宿泊ホテルに1番近いKnob Hill(AV128mPar61)でラウンドすることに。MPOは、回らないコースですが、なかなか難しいホールが続きます。長雨の影響は、少なくても、ここを回ったかぎりでは、ほとんど無くホッとしました。
今週末は、九州の岩崎(麻)選手も参戦、どう戦うか楽しみです。
今回は、4人が全て違うクラスに出るため、移動スケジュール作成も一苦労です。
残りの2コースを簡単に説明すると、Moreine L(Av・MOP150m・他130mPar66)・Deer L(Av145mPar66)の4コース。稼ぎどころのコースを見誤ると、順位は大きく変わります。
さて、練習ラウンドは、1週間じっくりラウンドを重ねた3選手に比べ、8/1から3日間の準備期間しか無かった岩崎が、少し心配です。
開会式では、昨年に続いて梶山が、日本の国旗を持って壇上に上がりました。いよいよ大会がスタートです。
大会は、梶山がMPOで、出足が悪く準決勝のボーダーに喘いでいましたが、運命の5ラウンド目、レイティング1070のビッグラウンドで、一気に昨年とほぼ同じ35位まで、順位を上げたのは流石でした。FPOに参加の岩崎は、準備期間の少なさにもめげず、準決勝のボーダーで健闘したものの、5ラウンド目が乗り切れず、準決勝進出はなりませんでした。白井はMPSで、3ラウンド目、トップスコアで3位まで浮上しましたが、4日目思うように伸びず後退、2差で決勝進出を逃しました。このクラスは、毎年GMからの参入が目白押しで、より一層のレベルアップが望まれるところです。
さて今回の目玉は、関口。昨年の高野に続いて、世界一を目指します。2名の参加でしたが、相手は途中棄権となりました。しかし、1R目で、すでに6差を付けていることから、文句なく世界一と言える闘い振りでした。今回は、練習の中で飛距離も伸びて、930のレイティングを記録する圧巻のラウンドも見せてくれました。昨年は、大会に馴れた3R目からは、参加選手中1番の成績でしたので、昨年、惜しくも逃した世界一を、一年かけて奪取したことになります。“おめでとうございます”
World最終日は、大会が終わって、2時間ほどして、表彰式が始まりました。大学の宿泊施設の一部を使って、とても素敵なエリアが用意されました。レジェンドの表彰に続いて、関口さんの表彰になりました。「おめでとうSHIGEKO」の声に後押しされ、前に出ます。トロフィーと賞金を貰って、スピーチ。歓声にかき消されよく聞こえませんでしたが。関口さんが2言3言話すと、また歓声が起きました。昨年の高野さんに続く嬉しい光景です。
その日の夜は、4人で、ささやかなお祝いをして、乾杯で締めくくりました。
ワールド参加について:日本の場合、ワールドに参加といっても、通常、大会の2~3日前に現地入りがやっとです。どの種目も、上位陣は前週の火曜日(1週間前)辺りから現地に乗り込み、各コースしっかり対策を立てて臨んできます。
対抗策としては、なかなか難しいところですが、3日で何をすることがベストなのか、もう少し、しっかり考えておく必要があります。ラウンドなのか、情報なのか、しっかりした情報のもと、1Rをじっくり回るのも一考です。先に現地入りした選手との、力量のバランスも考慮に入れることも必要になります。
来年は、日本からの挑戦者が増えそうな話も聞きます。先発組として、しっかりしたサポート体制を作って、今年の教訓を生かしたいと考えているところです。
さて、今年は、もう1試合Aランクの大会が残されています。Worldの上位陣も揃って参戦とのこと、楽しい大会で締めくくれそうな予感がします。
(白井一夫2015.9.7)